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【山形県】平成28年度公立高校入試問題の分析と対策<英語>

平成28年度、山形県立高校の入試問題<英語>を紹介します。
出題の傾向と分析、今後の対策をまとめています。
入試対策の参考になれば幸いです。
平成28年度入試問題の構成と特色
今年度もリスニング・文法問題・対話文読解・長文読解・英作文という従来通りの5問構成でした。昨年と比較すると、対話文読解と長文読解の配点に若干の変更は見られたものの、全体を通して比較的得点しやすい問題だったと言えます。
大問ごとの特徴
第1問
適絵選択問題、日本語穴埋め問題、適文選択問題、ディクテーション、が出題されていました。問題数、出題傾向、配点、そして約10分間のリスニング時間に変わりはありませんでした。小問1では、絵の特徴を正確に聞き取れるかがポイントでした。全体的に難易度は昨年と同等とみてよいでしょう。
第2問
適語補充、適文選択、語句整序は昨年同様の問題構成でした。全体的に、中学2年生までの内容が身についていれば得点できるレベルの問題でした。ただし、語句整序問題ではafterを接続詞として用いる必要があったため、難度が高かったと言えます。
第3問
昨年同様、図・表と対話文を照らし合わせながら内容を正確に読み取る問題でした。表の穴埋め、日本語記述、内容一致、というほぼ例年通りの問題構成でした。今回は「科学部の活動を通して国際宇宙ステーションや宇宙飛行士について調べる」という話題であり、対話の内容を把握することができた生徒にとっては得点源となる大問でした。
第4問
問題構成は例年通り、適する箇所への文の挿入、下線部の内容読み取りと日本語記述、英問英答、文の整序、そして文脈に沿った英文作成でした。約500語程度の長文ということもあり、時間が足りずに終わってしまう恐れがあるので、スピーディ、且つ、正確に内容を読み取る必要があります。今年度は「修学旅行先での出来事」に関するテーマが取り上げられていました。話の流れを読み取り、正しく順序立てて整理できるかどうかが問題を解く上でのポイントになると思われます。
第5問
与えられたテーマに対して、4文以上の英文を書くという例年通りの出題形式でした。昨年度に比べ、テーマの英文も短く、「日常生活についての意見交換」というシンプルな内容だったため、書きやすいと感じた生徒も多かったでしょう。
平成29年度受験生への学習アドバイス
入試問題では、「聞く」「読む」「書く」の3つのスキルが試されます。
まず、「語彙力」を伸ばすには単語練習が不可欠であり、「音読」して正しい発音を学ぶことが大切です。
次に、「読む力」のレベルアップには、継続した読解練習が欠かせません。
夏までに語彙と文法を完成させ、夏以降から長文読解に入る準備を万全に整えましょう。
最後に、「書く力」を得るには、まずは文の書き方を学ぶべきです。
大問5の自由英作文では、過去にさまざまなテーマが出題されていますので、塾での講習会や通常授業を通してレクチャーを一度受けてから演習に進むことが効率良く力を伸ばすことにつながると言えます。