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【福島県】平成29年度公立高校入試問題の分析と対策<国語>

平成29年度、福島県立高校の入試問題<国語>を紹介します。

出題の傾向と分析、今後の対策をまとめています。

入試対策の参考になれば幸いです。

平成29年度入試問題の構成と特色

 

構成は例年通り、【語句】【韻文】【古典】【小説】【論説文】【作文】の六問構成で、総問題数は三十問でした。
全体的には傾向の変化は見られませんでしたが、文章自体の難化が目立ちました。
 

大問ごとの特徴

 

【第一問】

漢字の書き取りと動詞の活用形が問われました。どちらも基本的な内容のため、日ごろからしっかりと練習しておく必要があります。また、用言や付属語の知識も確立させておきましょう。

【第二問】

詩が出題されました。表現技法と内容吟味が問われました。また書き抜き問題では、作品中や鑑賞文全体から、表現の特色や筆者のメッセージを客観的に捉え、設問文と照合する力が求められました。

【第三問】

古文と漢文の融合問題でしたが、昨年度同様、漢文の訓読が問われています。今後は古文の読解練習だけでなく、漢文の学習の時間を増やし、返り点の訓読や漢詩の知識をより定着させることが必要です。

【第四問】

小説の読解問題でした。登場人物の心情を問う問題が、記号選択・穴埋め・書き抜きの形式で出題されました。近年の傾向通り本文の文章量が多いのに加え、選択肢の文章量も多かったため、読解のスピードを上げる練習が必要です。
 
また、心理描写の効果を問う問題も出題され、全体的な文章の雰囲気を把握する力が求められました。
 
新傾向の出題は見られませんでしたが、記述問題の難化が見られました。描かれている場面から登場人物の台詞とは異なる真意を読み取る力、本文の広範囲から読み取った状況・心情をまとめ、書きあげる力が求められました。

【第五問】

論説文の読解問題でした。本文や選択肢に登場する語句のレベルが昨年と同様に高く、本文読解や各選択肢の内容把握に、より時間を要する出題となりました。選択は段落のはたらき、事例の理由を問われました。記述問題は、例年どおりの傾向でした。

【第六問】

二段落構成の作文問題でした。グラフから読み取ったことを前段に書き、後段にはグラフから、自分の考えや意見を書く問題が出題されました。近年は、「キャッチコピー」や「写真」、「イラスト」、「グラフ」に含まれるメッセージを読み取る力が問われています。

 

平成30年度受験生への学習アドバイス

 

漢字・語句・文法問題は既習範囲を復習しておきましょう。韻文・古典はどのような内容なのかを把握するのが重要です。読み慣れることが一番の対策になるので、演習の量を増やし、多くの文章に触れておきましょう。
 
小説では場面や登場人物の心情や状況を把握すること、行間に隠された心情を読み取ることが大切です。
論説文では段落の相互関係や文章の要旨を読み取ること、本文中の語句を正確に読み取ることを心がけましょう。
 
作文は様々な種類の他県の過去の問題にも目を通し、特に条件から読み取った内容に対する自分の意見を書く練習をしておく必要があります。
 
全体としては、読み取る文章量の多さからくるタイムロスを最小限に抑えるため、時間配分を守って素早く、正確に読解、解答作成するトレーニングが必要不可欠です。
 
作文を含む記述問題は、文章内の誤字脱字、話し言葉をいかになくすかにも注意していきましょう。