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【福島県】平成29年度公立高校入試問題の分析と対策<理科>

平成29年度、福島県立高校の入試問題<理科>を紹介します。

出題の傾向と分析、今後の対策をまとめています。

入試対策の参考になれば幸いです。

平成29年度入試問題の構成と特色

 

大問数は9問、出題される分野の順番も例年通りでした。全42問中記述問題は3問であり、過去3年間、記述問題数にほぼ変化はありません。
しかし、計算問題は3問(選択問題も含む)で昨年の9問より大幅に減少し、難易度も下がっています。
 

大問ごとの特徴

 

【第一問】<小問集合>

例年通り、各分野から1題ずつ出題されており、基礎的な知識を問う問題でした。

【第二問】<生命>植物のからだのつくりとはたらき

(1)は顕微鏡の使い方、(2)は葉の観察についての出題でした。対物レンズの長さと倍率の関係を問う問題、顕微鏡の操作とピント調整法の組み合わせ、語句の名称と意味の組み合わせ、蒸散の説明(記述)が出題されました。
組み合わせの選択問題が2題出題され、語句だけではなく、その内容も問われました。

【第三問】<生命>動物の分類・生殖

動物の分類では、呼吸の仕方、皮膚と卵の特徴について問われました。特段難易度が高いものではありませんでした。
また、生物の生殖については、減数分裂を行う生殖細胞と受精卵・体細胞の染色体の本数について出題されました。

【第四問】<地球>火成岩

火成岩の分類や、それに含まれる鉱物の名前の組み合わせの問題でした。また、山の形とそこで作られる岩石の名称の組み合わせの問題も出題され、細かな知識が必要となる内容でした。

【第五問】<地球>地球の自転と公転

太陽の観察について考察する問題であり、観察方法や、観察結果から南中時刻を求める内容でした。特に複雑な計算は行わないため、難易度はそれほど高いものではないと言えます。
しかし、自転と公転から太陽の動きの違いを選択する問題では、選択肢が多く、各選択肢の文量が多いため、素早く正確に読み取る力が試されました。

【第六問】<粒子>濃度・エネルギー・中和

“濃度”は1年生内容、“発熱反応”は2年生内容、“中和”は3年生内容といったように、全ての学年の内容が出題されました。他の単元と違い、粒子は1年生~3年生の内容が関連することが往々にしてあるため、特に珍しいものではありません。
問題内容については単純な濃度計算、発熱・吸熱反応によるエネルギーの移り変わり、硫酸と水酸化バリウムによる中和反応でした。また、熱量の計算問題が出題されました。

【第七問】<粒子>電気分解とイオン

水溶液の電気分解ついての考察が出題されました。塩化銅水溶液の電気分解における考察については、各電極に発生する物質の組み合わせの問題が出題され、細かな知識が試されました。
例年の傾向では計算問題が出題されることが多いですが、今年度は出題されておらず、難易度は高いものではありませんでした。

【第八問】<エネルギー>電流

電流の分野でも計算ではなく、放電についての問題が出題されました。陰極線や電子の性質を問う問題であり、そのほとんどが選択肢でした。電流の単元はこれまでも出題されたことはありましたが、過去の中でも難易度は低めでした。

【第九問】<エネルギー>物体の運動とエネルギー

木片に小球を衝突させる実験の考察が出題されました。力学的エネルギーの性質、重力についての考察、エネルギーと仕事・熱量の関係性についての問題でした。ここでも計算問題は出題されず、大問9としては、難易度は低いものでした。

平成30年度受験生への学習アドバイス

 

文章の穴埋めの組み合わせを選択する問題が一昨年から多く出題されています。主に実験や観察の考察を2~4個の穴埋め形式にしています。そのため、実験・観察についての正しい理解や知識がないと答えられない問題となっていました。
 
出題範囲は例年通りで3年間の内容の全ての単元から万遍なく出題されており、幅広い知識が必要とされます。そのため、教科書の太字はもちろん、それ以外の語句も覚え、それらを説明できるように学習していかなければなりなせん。
 
また、実験・観察の方法・注意事項に関しても、なぜそのような操作をしなければいけないのか理由まで覚えておく必要があります。それにより、理科特有の長い問題文を正確に早く理解する力をつけることできます。