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【青森県】平成30年度公立高校入試問題の分析と対策<社会>

【平成30年度入試問題の構成と特色】

大問の構成に関しては、例年同様、地理分野・歴史分野・公民分野からそれぞれ2題ずつ、最後の大問に3分野の融合問題が出題されました。

各分野の配点は融合問題も含めると、地理15問33点、歴史16問35点、公民15問32点でした。

歴史の問題の出題数・配点が他分野よりやや多いのも例年通りでした。

社会科全体で見ると、昨年度に比べて問題数が2問減少していました(48問→46問)。

また、文章記述問題では、融合問題を含めた地理が昨年度と同じ3問でしたが、歴史と公民がどちらも昨年度から1問ずつ減少しています。

他分野よりも地理で思考力が要求されていると言えます。

分野ごとの特徴

 

地理:第1問、第2問、第7問(3)(5)

地理では資料問題が中心のため、知識を使って資料を読み解く力や、読み取った内容を表現する力が必要に感じられる形式でした。しかし、実際は世界地理の資料のうち、2つは教科書(東京書籍)と同じもので、文章記述問題の模範解答も教科書(東京書籍)とほぼ同じでした。読解の苦手な生徒も、教科書の細かい勉強で克服できる内容となっています。
 

歴史:第3問、第4問、第7問(2)アイ

例年通り幅広い年代からの出題。地理と同様に使用されている資料には、教科書と同じものも含まれていました。単なる年表の暗記ではなく、出来事間の繋がり(原因・結果)を意識した学習が要求される問題が散見されます。第4問(近現代)ほどその傾向は強いです。
 

公民:第5問、第6問、第7問(1)(4)

他分野に比べると図表等の資料問題が少なく、より正確な「暗記」を完成させることで高得点が可能な内容となっていました。しかし、ほぼ教科書後半内容からの出題で、学校の授業と同じ進度で進めていた生徒には演習時間不足していた範囲だったと思われます。学校ごとの進度の差も予想されるため、公民の予習の早期完成が社会科を得点源にする条件になっています。
 
 

分野 単元 年度
H28 H29 H30
地理的分野 世界のすがた
世界各地の人々の生活と環境
日本のすがた
身近な地域の調査
九州地方、中国・四国地方
関東地方、東北地方、北海道地方
アジア州
ヨーロッパ州、アフリカ州
南北アメリカ州、オセアニア州
世界から見た日本 自然環境、人口
資源・エネルギーと産業
世界と日本の結びつき
歴史的分野 文明のおこり~飛鳥時代
奈良時代~平安時代
鎌倉時代~室町時代
ヨーロッパ人との出会いと天下統一
江戸時代
開国と近代日本の歩み
二度の世界大戦と日本
現代の日本と世界
公民的分野 現代社会と私たちの生活
個人の尊重と日本国憲法
現代の民主政治
国会・内閣・裁判所
地方自治
消費生活と経済、生産と労働
価格の働きと金融
政府の役割と国民の福祉
地球社会とわたしたち
融合問題
文章記述問題

 

平成31年度受験生への学習アドバイス

 
入試の資料問題に教科書内容が多く使われているため、教科書欄外の図表・コラム等を読み込んで知識の精度を上げることが不可欠でした。
 
配点の高い問題に対応していくため、「暗記」の作業と並行して、資料内容を表現する等の文章力を鍛えましょう。
 
また、公民は地歴に比べて復習時間を確保しづらい上、教科書後半の範囲からの出題が増えています。
 
後半で公民の学習時間を確保するため、夏休みに地歴の復習を完成させることが不可欠です。