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【青森県】平成30年度公立高校入試問題の分析と対策<理科>

【平成30年度入試問題の構成と特色】

大問6題構成となり出題傾向が変化、平成23年度以前の形式に戻るかたちとなりました。

昨年度は完全解答問題が9題(26点)出題されていたのに対し、今年度は7題(19点)と減少。

また、難解な計算問題も見受けられなかったこともあり、平均点の低かった前2ヵ年より易化しています。

大問ごとの特徴

 

〔第1問〕

生物・地学領域の小問集合。出題傾向の変更に伴い、第一問の問題数が増加しています。いずれも知識・理解の確認中心の典型問題です。
 

〔第2問〕

物理・化学領域の小問集合。昨年度はこの第二問後半の数値処理が難解で正答率も低かったのですが、今年度は明らかに易化しています。基本的な用語や事象の問題が多く出題されています。
 

〔第3問〕

生物領域より、ヒトの生命を維持するしくみに関する出題。記述式の問題も含め、問われている内容は定期試験と同じレベルであり、全問正解を狙える大問です。
 

〔第4問〕

化学領域より、中和とイオンに関する出題。例年、第四問の計算問題は正答率が極めて低く、受験生を苦しめていましたが、今年度は計算問題がありませんでした。その反面、(1)イの資料を基に中和の段階を考察する問題や、(2)ウの反応に関わるイオンの数の変化を読み取る問題で力量が試されたと言えます。
 

〔第5問〕

物理領域より、電流回路からの出題。電流回路の基本事項を基に、与えられている複数の数値や情報を整理し、それを活用して正答する力が求められています。(3)アでは、電圧と電流の比例関係を上手く利用し、速く・正確に処理できるかが攻略の鍵です。
 

〔第6問〕

地学領域より、地震に関する問題で、2年連続で中学1年の学習単元「変動する大地」からの大問出題です。(2)ウでは、与えられているグラフを基に、P波の進む速さをまずは求め、初期微動継続時間と震源からの距離の比例関係を利用して地震発生時刻を求める問題となっています。他の大問同様、近年の入試理科の頻出傾向にあたる、「複数の情報の中から適切なものを活用し、正確に処理すること」が色濃く反映されています。
 
 

分野・学年 単元 年度
H28 H29 H30
物理・1年 光の性質
音の性質
力のはたらき
物理・2年 電流と電圧
電流の正体
電流と磁界
物理・3年 力のつり合い
力と運動
仕事とエネルギー
化学・1年 物質の性質・状態変化
気体の性質
水溶液の性質
化学・2年 物質の成り立ちと化学変化
いろいろな化学変化
化学変化と物質の質量
化学・3年 水溶液とイオン
酸・アルカリとイオン
電池とイオン
生物・1年 身近な生物
植物のつくりとはたらき
植物のなかま
生物・2年 生命を維持するしくみ
行動するしくみ
動物のなかまと進化
生物・3年 生物の成長・生殖と細胞
遺伝の規則性
生物と環境
地学・1年 地震
火山
地層
地学・2年 大気の性質と雲のでき方
天気の変化
大気の動きと日本の天気
地学・3年 太陽系と宇宙の広がり
地球から見た天体の動き
その他 自然・科学技術と人間

 

平成31年度受験生への学習アドバイス

 
出題傾向として全範囲からまんべんなく、は変化しないものと思われます。
 
そこに留意しつつ、用語知識→記述式→計算の順に三段階の学習に励んでもらいたいです。
 
一通りの基本事項を学習した後、実験・観察の問題演習を軸に、記述式や数値処理の対策に入試本番までにどれだけ多く取り組めたかが高得点獲得の秘訣と断言します。
 
上位高志望者は特に意識して早期克服・早期完成を目指して欲しいです。
 
教科の特性上、複雑な事象こそ多いですが、教科書記載内容の完全理解を第一に一つずつ積み上げていってもらいたいです。