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【宮城県・中学受験】公立中高一貫校|受検の実態について
宮城県内の公立中高一貫校3校の受検の実態について紹介します。
それぞれの学校の違いや、過去の入学者選抜の倍率・選抜方法が分かります。
公立中高一貫校の受検を検討されている方はご一読ください。
【1】公立中高一貫校とは?
高校入試に左右されず6年間計画的な指導が受けられる制度です。
私立の中高一貫校と異なり、当初3年分は義務教育にあたり授業料がかからないのも利点です。
宮城県内では古川黎明中学校(平成17年開校)・仙台青陵中等教育学校(平成21年開校)・仙台二華中学校(平成22年開校)の3校あります。
【2】古川黎明・仙台青陵・仙台二華の違いについて
仙台青陵は仙台市立の学校であり、古川黎明と仙台二華は宮城県立の学校であることから、
出願資格として仙台青陵は仙台市内居住者、古川黎明と仙台二華は宮城県内居住者となっています。
また、仙台青陵は中等教育学校といい、いわゆる高校からの生徒募集は行いません。
古川黎明と仙台二華は併設型で高校から入学してくる生徒もいます。
公表されているカリキュラムも異なっていますので、それぞれの学校のHP等で授業時間や授業の進行予定をご確認ください。
【3】これまでの入学者選抜の倍率について
令和2年年度以降の出願者数と出願倍率、入学者選抜の概要は下記の通りです。
多少の変動はあるものの、仙台二華は約4.00倍、仙台青陵と古川黎明は約2.00倍の出願倍率となっています。
定員
|
令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 | |||||
出願者数 | 出願倍率 | 出願者数 | 出願倍率 | 出願者数 | 出願倍率 | 出願者数 | 出願倍率 | ||
仙台二華 | 105名 | 421名 | 4.01倍 | 443名 | 4.22倍 | 405名 | 3.86倍 | 473名 | 4.50倍 |
仙台青陵 | 140名 | 275名 | 1.96倍 | 258名 | 1.84倍 | 257名 | 1.84倍 | 305名 | 2.18倍 |
古川黎明 | 105名 | 183名 | 1.74倍 | 177名 | 1.69倍 | 202名 | 1.92倍 | 224名 | 2.13倍 |
【4】選抜方法について
■仙台二華
検査の方法:総合問題(60分・100点)、作文(40分・25点)、面接
○総合問題:与えられた課題を理解し、これまでの体験や身に付けてきた力を基に、論理的に考え、的確に判断し、解決する力や表現する力等をみる。出題内容は科目横断型。社会・理科・算数・家庭科など、幅広い知識を備えておく必要がある。大問1では英語のリスニング問題が出題される。
○作 文:与えられた課題について、自分の考えや思いなどを的確にまとめ、文章で表現する力をみる。字数指定は400字~500字。
(参考)令和5年度仙台二華の出題テーマ
あなたが友だちと中学校生活を送るうえで、大切にしたいことはどのようなことですか。
これまでの経験をふまえ、理由を含めて四百字以上五百字以内で書きなさい。 |
○面 接:志願理由書を参考資料として、志願の動機や学習への関心・意欲、長所等を多面的にみる。4~5人が1グループとなる。試験官の先生が2人いることが多い。
■仙台青陵
検査の方法:総合問題Ⅰ(45分・60点)、総合問題Ⅱ(40分・60点)、作文(40分・30点)、面接
○総合問題:これまでの体験や身に付けてきた力を基に、論理的に考え、的確に判断し、解決する力や表現する力等をみる。Ⅰでは社会的事象や統計資料(図表)等を主な素材とした問題及び外国語(英語)の放送を聞いて答える問題を出題する。大問1では英語のリスニング問題が出題される。Ⅱでは自然科学的な事象や数理的な内容等を素材とした問題を出題する。
○作 文:与えられた課題について、自分の考えや思いなどを的確にまとめ、文章で表現する力をみる。字数指定は400字~500字。
(参考)令和5年度仙台青陵の出題テーマ
外山美樹さんの「勉強する気はなぜ起こらないのか」の一節を読んで、筆者は人間にとっての「やる気」とはどのようなことだと述べているか、また、筆者の考えを参考に、あなたが「やる気」を持って何かに取り組むときに大事にしていることについて、体験を交えながら書きなさい。ただし、四百字以上五百字以内で、三段落構成で書くこととします。 |
○面 接:志願理由書を参考資料として、志願の動機や学習への関心・意欲、長所等を多面的にみる。4~5人が1グループとなる。試験官の先生が2人いることが多い。
【5】入学までのスケジュール
正確な日時は年度により異なります。各中学校の募集要項をご確認ください。
仙台二華中・仙台青陵中・古川黎明中 |
10月下旬~11月下旬: 県外からの出願承認願の受付
11月下旬: 出願書類の受付 ※配布や受付は3・4日程度の設定が多いので、書類の受け取り忘れや出し忘れに注意が必要 1月上旬: 適性検査(総合問題、作文及び面接) 1月中旬: 選抜結果通知書の発送、本人及び在籍小学校長へ郵送 1月下旬: 入学確約書の受付 1月下旬~2月上旬: 欠員補充による合格者の意思確認 ※欠員が生じた場合、あらかじめ定めた補欠予定者の中から充てる |
【6】中学受験に向けた学習について
中学受験対策のスタートは、一般的には小学3年生の2月頃がベストと言われています。
中学受験に必要な学習範囲を勉強するためには、約3年間かかると考えられているためです。
また、小学4年生からは算数をはじめとした主要科目の難易度が上がるため、情報過多でパンクしてしまう、あるいは勉強が嫌になってしまう可能性もあるでしょう。
環境や授業カリキュラムを考慮した結果、余裕を持って中学受験の準備をするなら、春休み前である小3の2月頃が適していると思われます。
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